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ヒロシマ・アピールズ 2018

2018.8.6
ヒロシマ・アピールズ 2018
デザイン:服部一成 タイトル:「疑問符、2018」

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制作コメント
Hiroshima appeals(広島は訴える)。自分が作ろうとしているポスターは何を訴えるのか、それは自明のことのようでもあり、解けない問題のようにも思えた。残された資料に触れるにつれ、知っていたはずの広島と原爆にうちのめされた。自分には広島を代弁する資格も力量もない。まずそのことを自覚することから始めた。

広島の空に原爆のきのこ雲が浮かんだ日から73年が経つ。なにも解決せず、多くの問いかけがぽっかりと宙に浮かんだままだ。ポスターに描いたのは、そんな2018年の世界の風景だ。
こんな呑気なはてな雲のポスターで何を訴えるのかと笑われるのを恐れて、自分はこの言い訳めいた文章を書いているのかもしれない。だが、ポスターの成果とは別に、とにかく広島について考えた今回の個人的な体験にも、小さな意義はあったという気持ちもある。広島が問うていることをそれぞれが考えつづける、その先に、今はまだ見えない何かがあるのだと思いたい。

「ヒロシマ・アピールズ」ポスターとは
「ヒロシマ・アピールズ」は、人類最初の原爆の惨禍を体験した広島の祈りと願いを世界に伝えるため、言葉を超えて「ヒロシマの心」を訴えるポスターキャンペーンです。1983年、第1作である亀倉雄策氏の『燃え落ちる蝶』が発表されました。その後、毎年1点ずつ新しいポスターが制作され、歴代の広島市長に贈呈されてきました。また、2005年第6回平和市長会議(2013年から平和首長会議)被爆60周年記念総会の参加市長や2008年平和市長会議の加盟都市へ寄贈されたほか、2016年G7広島外相会合のプレスセンターで展示されるなど、国内外に向けて平和を希求する心を発信し続けています。
・主催:JAGDA広島地区、公益財団法人ヒロシマ平和創造基金、一般財団法人広島国際文化財団
・協力:凸版印刷株式会社、株式会社竹尾

歴代制作者:
1983 亀倉雄策/1984 粟津 潔/1985 福田繁雄/1986 早川良雄/1987 永井一正/1988 田中一光/1989 勝井三雄/1990 石岡瑛子/2005 仲條正義/2006 佐藤晃一/2007 松永 真/2008 青葉益輝/2009 浅葉克己/2010 長友啓典/2011 遠藤 享/2012 奥村靫正/2013 葛西 薫/2014 井上嗣也/2015 佐藤 卓/2016 上條喬久/2017 原 研哉/2018 服部一成

サイズ:B1(728 x 1,030 mm)
価格:1,100円(税込)

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