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「ヒロシマ・アピールズ」ポスター2024の制作者は、副田高行氏に決定

2024.3.7 12:00

JAGDAは、広島国際文化財団およびヒロシマ平和創造基金との共催により、言葉を超えて「ヒロシマの心」を訴えるポスターキャンペーン「ヒロシマ・アピールズ」を実施しています。毎年JAGDA会員1名がポスターを制作し、広島市長に贈呈するとともに、国内外に広く頒布することで平和を希求する活動です。
2024年の「ヒロシマ・アピールズ」ポスターの制作者が、副田高行氏(東京)に決定いたしました。ポスターは7月12日(金)に公開予定です。

 

*2005年以降のポスターはJAGDAオンラインショップで販売しています(税込1,100円/1枚+送料)

制作にあたって:
私は、戦後5年たって生まれました。とうぜん戦争の実体験はありません。戦後の空気はのこっていたものの、毎年8月にくりかえされるニュースや報道で、戦争のむごさや平和のたいせつさを感じていました。世界では、いまだに戦争がつづいています。人類は、あやまちをいつまでくりかえすのでしょうか。今回、「ヒロシマ・アピールズ」のポスターの指名があり、どうしたものかと、しばらくは呆然としていました。ポスター1枚で、原爆の恐ろしさ、戦争反対を唱えることは、とてもたいへんな作業だとおもいます。そんなこと自分にできるのか。私はふだん、広告の仕事を生業としています。ですから、デザイナーが頭のなかで描くイメージではなく、もっと真実にせまることはできないか、と考えています。なんとかドキュメンタルな方法で制作できないか、とおもっています。(副田高行)

 

制作者プロフィール:
1950年福岡県生まれ。東京都立工芸高校デザイン科卒。スタンダード通信社、サン・アド、仲畑広告制作所を経て1995年副田デザイン制作所設立。サントリー、新潮社、西武百貨店、東京ガス、TOTO、岩田屋、JR九州、シャープ、ANA、トヨタ、トンボ鉛筆、フジフイルム、AGF、朝日新聞社、NIKE、日本医師会、高橋酒造、岩波書店、NHK、JRA、野村ホールディングス、五島の椿、アンデルセン、earth music & ecology、宝島社などの広告を制作。ADC賞、ADC会員賞、朝日広告賞、毎日広告デザイン賞、日経広告賞、日本宣伝賞山名賞など受賞。著書に「副田高行の仕事と周辺」(六耀社)、ggg Books「副田高行」(トランスアート)、「副田デザイン制作所仕事集」(美術出版社)、「副田高行がつくった新聞広告100選」(玄光社)がある。