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第25回亀倉雄策賞:選考経緯・展覧会情報[9.6更新]

2023.2.1

受賞者:岡崎智弘
受賞作品:放送局の番組コンテンツ映像「デザインあneo あのテーマ」(cl:NHK)

 

受賞者:三澤 遥
受賞作品:幼稚園のサイン計画「玉造幼稚園」(cl:玉造幼稚園/ジャクエツ)

 

 

作品発表:年鑑『Graphic Design in Japan 2023』(2023年7月発行予定/六耀社刊/予価16,500円)

授賞式:2023年6月16日(金)東京にて実施予定〈JAGDA第40回定時総会会場〉

 

展覧会:「第25回亀倉雄策賞受賞記念展」

岡崎智弘 個展「STUDY」:2023年6月6日(火)〜28日(水) 東京・クリエイションギャラリーG8 詳細

三澤遥 個展「Just by」:  2023年7月4日(火)〜27日(木) 東京・クリエイションギャラリーG8  詳細

岡崎智弘/三澤遥(同時開催): 2023年10月9日(月・祝)~10月22日(日) 新潟県立近代美術館 2Fギャラリー 詳細

選考経緯:

1. 第1次選考(2022年11月29日、12月12日)

・年鑑『Graphic Design in Japan 2023』掲載作品選考会において、全国のJAGDA会員から出品された全2,106作品を対象に、年鑑選考委員29名が候補作品を選出。

・選考会2日目に出席した選考委員27名が、各カテゴリーの得票上位であるJAGDA賞の候補129作品から、亀倉雄策賞の過去の受賞者の作品44点を除いた85作品を対象に、亀倉雄策賞にふさわしいと思われる作品を各自5つ選んで投票。その結果、22作品を候補として選出した。

(全票投票/出品者名は非表示/自身の作品には投票不可)

 

2. 最終選考(2022年12月20日)

・ひとり(1組)あたり1作品を候補とするというルールに従い、複数作品が候補に挙がった出品者については多数決で各1作品に絞り、以下の17作品を最終的なノミネート作品とした。

 

・一次選考として選考委員10名がひとり3票を持ち投票を行ったところ、7票と6票がそれぞれ1作品、3票が2作品、2票が4作品となった。ここで各選考委員がそれぞれ評価する作品についての見解を述べ、議論を交わした。その結果、得票上位4作品に議論で浮上した2作品を加えた計6作品(岡崎、関本、高田、永井一史、林規章、三澤の作品)を候補として残すこととした。

 

・6作品に対してひとり1票持ちで投票したが、いずれも過半数には届かなかったため、得票上位の岡崎・三澤の両作品を対象として決戦投票を行った。結果はそれぞれが5票の同数となり、さらに議論した結果、いずれも受賞にふさわしい優れた作品という点で意見が一致し、亀倉雄策賞としては初めてとなる2作品の同時受賞が決定した。

 

・岡崎の作品は、「あ」の一文字と白い紙のみを素材とした、放送局の番組コンテンツ映像。選考委員からは「コマ撮りアニメーションというありふれた手法を深く追求し、他の追随を許さない領域に達して世界にも類を見ない」「イメージがどのような視覚体験として伝わるかというグラフィックデザインの原点を感じさせる」「ポピュラーなメディアの場で先端的な表現を成立させた」と評された。

 

・三澤の作品は、円筒形を駆使した立体造形と独特の配色による、幼稚園のサイン計画。「この数年、高いレベルで受賞を競ってきた三澤の仕事に共通するデリケートさを持った作品」「既存の建築資材を活用するなどローコストに努めながら、高いクオリティを保っている」「今回はさらに新たなデザインの切り口を発見し定着させた仕事で、表現の幅の広さを見せた」といった評価を得た。

 

*最終選考委員会メンバー
・亀倉雄策賞運営委員=永井一正(選考委員長)、浅葉克己、葛西薫、菊地敦己、佐藤卓、服部一成、原研哉、松永真
・ゲスト選考委員=操上和美(当日欠席)、保坂健二朗、山本容子

候補作品(氏名五十音順)

・環境・空間「mt ex at L/C」(居山浩二 cl:カモ井加工紙)
・環境・空間「2121年 Futures In-Sight展」(上西祐理 cl:21_21デザインサイト)
・映像 「デザインあneo あのテーマ」(岡崎智弘 cl:NHK)
・環境・空間「対馬博物館」(木住野彰悟 cl:対馬博物館)
・デジタルメディア「ユーミンをめぐる物語」(窪田 新 cl:ソニー・ミュージックレーベルズ)
・複合 「丸亀うちわ」(小杉幸一 cl:讃岐リミックス実行委員会)
・デジタルメディア「演奏図案」(坂本俊太 cl:坂本俊太)
・雑誌広告「無印良品キャンプ場」(新村則人/庭野広祐 cl:良品計画)
・複合「レモンノキ」(関本明子 cl:レモンノキ)
・複合「高田唯 混沌とした秩序」(高田唯 cl:ギンザ・グラフィック・ギャラリー)
・ポスター「人のためのグラフィックデザイン」(玉置太一 cl:日本大学芸術学部)
・CI・ロゴ「Juchheim」(永井一史 cl:ユーハイム)
・CI・ロゴ「ミロ展―日本を夢みて」(永井裕明 cl:富山県美術館)
・複合「千曲川橋梁復旧記念事業」(林 俊美 cl:上田電鉄/長野県上田市)
・ポスター「女子美術大学大学院&3年次編入/短大専攻科 学生募集」(林 規章 cl:女子美術大学)
・複合「香林居」(藤田佳子 cl:西松建設)
・環境・空間「玉造幼稚園」(三澤 遥 cl:玉造幼稚園/ジャクエツ)

 

*年鑑選考会全体の情報はこちら

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